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2018年4月に作成された記事

「お里が知れる」と「先が見える」

いま、妻が「料理するのがこはいこはい」病にかかつてゐるので、夕食はもつぱら仕事がへりに外食です。
昨日はなんか牛タンが食ひたくなつたので、ひさしぶりに大戸屋へ行つた。「生姜醤油漬け炭火燒き牛たん定食」を食はうかと。
私のよく行く大戸屋はビルの4階にあるので、エレベーターに乘る。先に若いおにーちやんが一人乘つてをり、私のあとに若いおねーちやんが二人乘つてきた。
全員4階で降りる。4階には大戸屋しかないので、當然全員店に入る。
そのとき、三番目に乘つたおねーちやんがすつと一番に店に入り、ドアの内側にある順番待ちの名簿にごくナチュラルに自分の名前を一番に書く。
さういふ自分の行動になんの疑問もいだいてゐないらしい。エレベーターにあとに乘つた人が流れで先に入店することはあるだらうけど、普通の神經してゐたら先に乘つてゐた人に名前を書く順番をさり氣なくゆづるよね。一人分や二人分早くなつたつてどうつてことないんだし。かういふのをして「お里が知れる」と言ふんだらうなあ、と思つた。
さて、自分の番になり、席に案内される。テーブルに置いてあるメニュー(グランドメニューとは別におすすめとかのA4版ぐらゐのシートをパウチしてリングで閉ぢてあるもの)に「生姜醤油漬け炭火燒き牛たん定食」があるのを確認して注文。ところが「當店ではいま取り扱つてをりません。」よく見るとメニューシートの上にそのむねが書かれた小さなシールがはつてある。だつたら取り外しておけばいいのに、とも思つたが、裏面の品は有效だつたやうな氣もするので、まあ仕方がない。そもそも店舖限定メニューだし。しかしやつてゐないのならもつと目立つやうな大きいシールをはるとかしてほしいなあ。
次囘にでも頼まうと思つてゐた「いとより鯛の塩麹みりん漬け炭火焼き定食」を注文。さうしたら「品切れです。」オーダーを二つ續けてはじかれてさすがにあきれたよ。眞面目に商賣する氣あるのかな、と思つてしまつた。しかし、注文が品切れだつたとき、こちらがなんとなく申しわけないやうな氣がしてしまふのはなぜだ。
再々オーダーは似たところで「金目鯛の醤油麹漬け炭火焼き定食」にしようかとも思つたが、これもなかつたらさすがに自分の氣持ちがおさへられなくなりさうなので、確實にあるはずの「本日の魚の定食」(日替はり、3種あつた)よりカレイの鹽燒き定食を注文、無事夕食にありつくことができた。
しかしこれでまうしばらくは大戸屋にも來ることはないだらうな、と思つたのだが……。
そろそろ歸り支度を始めようとしてゐたとき、となりのテーブルの客がなんだつたかの定食を注文。御存じのやうに大戸屋では御飯は白米と五穀米をえらべて、大盛り無料。となりのテーブルの客は白米大盛りを注文。注文を受けたウェイターがしばらくするともどつてきて「いま、白米がありません。」つて……。となりの客は五穀米大盛りに變更してゐたけど(といふかせざるを得ない)、これには開いた口がふさがらなかつた。御飯がありません、つて、口が裂けても定食屋がいふ臺詞ぢやないでせう。定食屋の恥だとしか言ひやうがない。遲い時間だつたし、五穀米が切れてしまひました、ならわからなくもないけど(それでも十分恥づかしいと思ふが)基本中の基本の白米がないつて、それでよく店開けてゐられるな、と思つたよ。
ラストオーダーに時間も近づいてきてゐたので、御飯をあまらせないやうにとして豫測を誤つたのだらうけど、それでも炊け。白米のない定食屋なんて信用問題だらう。目先の損得にこだはりすぎて將來の大きな損失を生み出してどうする。もう商賣の基本がなつてゐないと言はざるを得ない。
實質創業者の死去後のお家騒動以來、大戸屋は業績不振ともいふが、かういふことに目配りができなくなつてきてゐるやうぢや、先は見えたかもしれない。少なくとも私の脚は大戸屋から大きく遠のくことにならう。

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