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2011年9月に作成された記事

弓取り式「専門の力士」って?

24日附産經新聞の【おやこ新聞】「まめちしき」は“「弓取り式」って?”といふお題。曰く

結びの一番が終わった後、その勝った力士に代わって、専門(せんもん)の力士(りきし)が弓を振る儀式(ぎしき)のことだよ。

ださうだ。
「専門の力士」ってなんぢゃらほい?
これではまるでその力士は弓取り式しかしないみたいぢゃない。
もちろんそんなことはありません。
弓取り式をおこなふ力士は、現役の下位力士です。普通は幕下。ただし、毎日やるやうになってからの初代擔當大岩山をはじめ、關取でつとめた力士もゐます。當然、どの力士も自分の取組をしたうへで、加へて弓取り式をつとめてゐます。
まさか産經新聞がそんなことを知らなかったとは思ひません。幕下等の力士が云々と書くスペースがなかったのだらうと好意的に解釋しておきますが、結果としてうそを書いてゐることになります。
記事は正確に書いてください。

【コネタ】野田首相の讀みまちがひ

昨日、大相撲千秋樂を見てゐたら、表彰式で總理大臣杯の授與の際、野田首相が「杯にその名を刻す」を「きざす」と讀んでゐた。もちろんこれは「こくす」が正しい。意味は當然「きざみつける」といふことだけどね。「刻む」なら「きざむ」だけど、「刻す」なら字音で「こくす」だね。「きざす」だと「兆す」みたいだ。
麻生元首相は在任中、漢字が讀めないと散々いぢめられたけど、野田さんはどうなるんだらう。まあ、まだ「累犯」ぢゃあないけれどね。
それにしても野田さん、さきに下讀みとかしなかったのかなあ。

「ののちゃん」山野しげさんの考察

9月23日附朝日新聞掲載の「ののちゃん」第5039囘で、のの子のおばあさん、山野しげさんの小學生時代と思はれる囘想シーンが出てきます。この中でしげさんは先生に「コラァ山野 立っとれ!」としかられてゐます。また、現實世界の方では、バケツを持つたしげさんのすがたに通りがかった男の人が當時の記憶をよみがへらせ、「同級生の山野さん!」と聲をかけてゐます。
といふことは、しげさんは小學生時代から山野姓であったことになります。子どものころも山野で、いまも山野。とすると、その理由はつぎのやうなことがかんがへられます。

(1)實はしげさんは未婚の母であった。
(2)結婚はしたが、離婚した。娘(まつ子さん)を引き取り、舊姓にもどした。
(3)夫と死別後、舊姓にもどした。
(4)結婚相手も山野姓であった。
(5)異姓の人と結婚したが、妻(=しげさん)の姓を名乘ることになった。

(1)(2)については、しげさんは夫と死別してゐる設定なので、除外します。
(3)は法律上は可能ださうですが、必然性を感じません。
(4)は御都合主義的な感じもしますが、むかしのことですから、從兄弟や又從兄弟など、親族との結婚といふのは必ずしもめづらしいものではなかったと思ひます。
(5)は一番ありさうなケース。民法上、どちらの氏を名乘るかは任意ですが、一般的にはいはゆる「婿養子」のケースですね。

さういへばこの漫畫の定番ネタにしげさんが「(家の)土地はわたしの」と主張するものがあります。そのこだはりかたは、土地が夫の遺産だったといふよりは、自分の先祖傳來の相續財産であるためか、などと妄想したくもなります。
さらに、しげさんには、近所に子ども時代からの知り合ひがゐるやうです。「乾物屋の三郎」とか。といふことは、どこかから嫁に來たのではなく、ずっとここに住んでゐる可能性が強くなりますね。さうすると、やはり(5)の婿養子説が有力なやうに思へてきます。まあ、(4)説でも近所の親戚とかいふのなら可能ですが。
なほ、しげさんのあの氣の強さは「跡取り娘」であったためかなあ、などとこれまた妄想したくなります。
ところで、「婿養子」説が正解だとすると、しげさんも子どもはまつ子さん一人のやうですし、山野家は女系家族なんでせうかね。で、まつ子さんは一人娘ながら夫の姓をえらび、「山田まつ子」になったと。それで山野家ではなく山田家なので、のぼるくんもできた、と。いへ、全部妄想ですが。
眞相はいかに。

福島製花火の打ち上げ除外を聞きて詠める

これほどにわれらのこころむしばみをる原発それでもなぜ推進か

久しぶりに朝日新聞「素粒子」のさかしらさを嗤ふ

9月16日夕刊の「素粒子」より。一段目。

 「寒っ」と話しかければ「寒っ」と答える人のいる……では、寒さも2乗。俵万智さんの温かさはどこへやら。

「寒いね」ははなしかけることばだけど、「寒っ」ははなしかけることばではないでせう。ひとりごとといふか、間投詞的につかふことばだと思ふぞ。いくらなんでもだれかに同意を求めるのに「寒っ」と言ふやつはおるまい。

でもって、三段目。

 言葉が次第に変わっていくのはわかるけど、何だか「軽っ」。いまひとつ付いていけないお父さんは「いらっ」。

朝日新聞の記事でも

「寒っ」は、19世紀の滑稽本で使用が確認されている

とか

語幹のみの形容詞の用法は、文法的には、間違っていないという。

となっているのに、なにをいちゃもんつけてゐるのかね。(ちなみに他紙の記事によると、「19世紀の滑稽本」とは式亭三馬の「浮世風呂」のことださうだ。)あたしゃ、充分に「お父さん」の世代だけど、全然「いらっ」としませんがね。
それよりも朝日新聞さんの奇妙な日本語(例1例2例3例4例5例6例7例8例9)の方がよっぽど「いらっ」とします。エラさうなこと言ふまへにことばのプロであるあなたがたがまともな日本語をつかってください。

ユニクロの社長は魔法使ひか

ユニクロが始業時間を2時間早めて、勤務時間を午前7時から午後4時までにするさうです

> 終業時刻を早めた分、社員に語学などを学んでもらう狙い。

ださうです。

> 同社は来春から社内の公用語を英語にする予定

ですからね。
4時に仕事が終はるのだから、夕方から夜にかけてが長くなる、その時間で勉強しろ、といふことですね。
でも、始業が2時間早くなるのなら、當然2時間早く起きなければならないはずです。とすれば、常識的にかんがへれば、2時間早く寢ないとからだがもたないと思ひます。結局、餘裕時間はかはらないと思ふのですが。
ユニクロの社長は勤務時間をちぢめることなく、ずらすだけで時間を生み出すことができるとおかんがへのやうです。一日を26時間にできる魔法でも御存じなのでせうか。ユニクロが順調に發展をかさねてゐるのも社長の魔法のおかげなのでせうか。
これでは魔法をつかへない同業他社がかなふわけありませんね。ヘンに納得してしまひました。

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