9月23日附朝日新聞掲載の「ののちゃん」第5039囘で、のの子のおばあさん、山野しげさんの小學生時代と思はれる囘想シーンが出てきます。この中でしげさんは先生に「コラァ山野 立っとれ!」としかられてゐます。また、現實世界の方では、バケツを持つたしげさんのすがたに通りがかった男の人が當時の記憶をよみがへらせ、「同級生の山野さん!」と聲をかけてゐます。
といふことは、しげさんは小學生時代から山野姓であったことになります。子どものころも山野で、いまも山野。とすると、その理由はつぎのやうなことがかんがへられます。
(1)實はしげさんは未婚の母であった。
(2)結婚はしたが、離婚した。娘(まつ子さん)を引き取り、舊姓にもどした。
(3)夫と死別後、舊姓にもどした。
(4)結婚相手も山野姓であった。
(5)異姓の人と結婚したが、妻(=しげさん)の姓を名乘ることになった。
(1)(2)については、しげさんは夫と死別してゐる設定なので、除外します。
(3)は法律上は可能ださうですが、必然性を感じません。
(4)は御都合主義的な感じもしますが、むかしのことですから、從兄弟や又從兄弟など、親族との結婚といふのは必ずしもめづらしいものではなかったと思ひます。
(5)は一番ありさうなケース。民法上、どちらの氏を名乘るかは任意ですが、一般的にはいはゆる「婿養子」のケースですね。
さういへばこの漫畫の定番ネタにしげさんが「(家の)土地はわたしの」と主張するものがあります。そのこだはりかたは、土地が夫の遺産だったといふよりは、自分の先祖傳來の相續財産であるためか、などと妄想したくもなります。
さらに、しげさんには、近所に子ども時代からの知り合ひがゐるやうです。「乾物屋の三郎」とか。といふことは、どこかから嫁に來たのではなく、ずっとここに住んでゐる可能性が強くなりますね。さうすると、やはり(5)の婿養子説が有力なやうに思へてきます。まあ、(4)説でも近所の親戚とかいふのなら可能ですが。
なほ、しげさんのあの氣の強さは「跡取り娘」であったためかなあ、などとこれまた妄想したくなります。
ところで、「婿養子」説が正解だとすると、しげさんも子どもはまつ子さん一人のやうですし、山野家は女系家族なんでせうかね。で、まつ子さんは一人娘ながら夫の姓をえらび、「山田まつ子」になったと。それで山野家ではなく山田家なので、のぼるくんもできた、と。いへ、全部妄想ですが。
眞相はいかに。
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