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朝日新聞は本當に歷史にくらい

朝日新聞の月曜日の「今日の番組」面には每週、NHKの朝の連續ドラマの今週のあらすじが載る。今日の紙面にはもちろん、「おひさま」の第7週のあらすじが載ってゐる。
その書き出しはかうだ。

 太平洋戦争開戦を受けて小学校は「国民学校」となり、子供を国の戦力として鍛える所に変わった。

えっ?
國民學校の性格といふのは改革派文部官僚の存在など結構複雜で、「子供を国の戦力として鍛える所」と一言ですませるのも問題ありなのだが、みじかい文章の中のことなので、それについてはいまは問はない。しかし、「太平洋戦争開戦を受けて」といふのはひどすぎる。
太平洋戰爭こと大東亞戰爭開戰は御存じのとほり昭和16年12月8日。一方、國民學校令の發布は昭和16年3月1日、施行は同年4月1日。8箇月ほどもまへのことだ。當然、そのための準備がはぢまったのはもっとまへだ。敎育審議會が「國民學校に關する答申」を文部大臣に提出したのが昭和13年12月8日(なんたる偶然!)のことださうだ。
ちなみにこの記事のもととなったのは、NHKのサイトにあるあらすじだと思はれるが、こちらには太平洋戰爭開戰を受けて云々などといふ記述はない。ただ、書き出しが

太平洋戦争が始まった昭和16年。

となってはいるが。
朝日新聞に書いたライターはこれを讀んで、大東亞戰爭がはぢまったから小學校が國民學校に變はった、と思ってしまったのだらうか。それにしても12月8日開戰で、その年のうちに制度が變はるわけないとは思はないのか。といふよりもこのライターは眞珠灣奇襲の日が12月8日だと知らなかったと解釋するのが至當か。
每度言ふことだが、こんな文章をそのまま載せる朝日新聞の校閱って、どうなってゐるんだらうね。

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