「女子」といふことば、「男子」といふことば
ネットニュースなんかで「女子」といふことばが使はれてゐたときに、その「女子」がたとへば三十代だったりすると、「もう女子ぢゃないだらう」などとコメントしてゐる人をよく見かけます。「いくらなんでも女の“子”とはいへないだらう」といふことのやうです。
そんなことを書いたことのある人、またはそれに共感してゐる人は手許の辭書を引いてみてください。もちろん辭書によって表現および順番にちがひはありますが、おほむね次のやうに書いてあるはずです。
(1)をんなのこ。娘。(2)をんな。婦人。
つまり「女子」といふことばで成人女性とか中年女性とか、場合によっては老女を指してもなんら問題はないのです。「女子」が「をんなのこ」だけを指すと思ってゐる人の方がまちがってゐるのです。
當然、「男子」といふことばも次のやうに出てゐるはずです。
(1)をとこのこ。(2)男性。
辭書によっては以上に加へて
(3)立派な男。勇ましい男。
の意義がのってゐることもあります。「女子」よりも「男子」の方が語義の幅が廣いんですね。
「男子の本懷」といふ語があります。この場合の「男子」は(3)かな、といふ氣もしますが、廣辭苑では(2)の用例として使はれてゐますね。
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