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今月もでたらめな「社会派くんがゆく!」

「社会派くんがゆく!」Vol.98が揭載されました。今月もでたらめ滿載!なので、いくつかつっこんでおきます。

村崎 そうか(泣)。前にも言ったけど、あいつらは牛や豚の肉ばっか食ってるからいつまでもバカで家畜じみた奴隷根性しか持てないんだよ。日本人が優秀なのは昔から知性が高い鯨を食ってきたからで、最近日本人の中にバカが増えたのは鯨肉を食わなくなったからだって声高に主張すべきなんだよ!
⇒日本人が鯨を日常的に、大量に食べるやうになったのは大東亞戰爭後なんですけどね。

村崎 近頃の若い女の子がそんなに簡単にヤラせてくれるわっきゃねーよ。真央ちゃんは未成年だから犯罪になっちゃうしなあ……あ、キム・ヨナも同い年なのか。
⇒浅田真央選手も金妍兒選手も19歲なんですが。靑少年保護育成條例の對象って、18歲未滿のはずですが。

唐沢 ネットでも真央信者みたいなのがいて、「栄光とはそもそも浅田真央の頭上に輝くべきものである」とか、宗教がかっていて何だか気味が悪いんだよ。
⇒そんなの見たこともありません。いま檢索してみても「社會派くんがゆく!」以外にひっかからなかったし。

唐沢 韓国なんかは完全に国威掲揚のためだから、採点競技はキム・ヨナに任せて、ほかの競技はきっちり記録を出せる選手ばっかり揃えているよね。
⇒意味がよくわかりません。日本はフィギュアスケートのやうな採點競技とスピードスケート等とおなじ選手が掛け持ちで出てゐたとでもいふのでせうか。

唐沢 デイブ・スペクターが珍しく的を得たコメントをしていて
⇒「的を射た」あるいは「當を得た」。

唐沢 要するに常に、誰かを叩くことでしか自分を保つことのできない日本人がそれだけ増えているってことだよ。不景気にしろ自殺者増加にしろ、原因がひとつに特定できないような現象でも、無理やりにでも仮想敵をひとつ作り上げて、そこをひたすら叩くことでしか安心できないような、可愛そうな連中なんだよ。
⇒それは御自分を批判してゐる人に對するいやみでせうか。

唐沢 いや、石原みたいな奴は円谷選手みたいな最後を“武士の本懐”みたいな形で絶賛するんだろう。実際、円谷の遺書の内容を川端康成が絶賛していたからね。川端康成、三島由紀夫、石原慎太郎、ここら辺で受けつがれているメンタリティにはどうしても男色的な匂いを色濃く感じてしまうな(笑)。
⇒川端康成は『円谷幸吉選手の遺書』でかう書いてゐます。
「繰り返される《おいしうございました》といふ、ありきたりの言葉が、じつに純ないのちを生きてゐる。そして、遺書全文の韻律をなしてゐる。美しくて、まことで、かなしいひびきだ」
つまり川端は円谷選手の遺書の文章(表現)をほめたのであって、內容をほめたのではありません。

唐沢 ただ、こういう衝動に突き動かされて行動する人間ってのは自己の衝動に忠実であるわけで、生態系の法則なかでは認められる存在ではあるんだよ。闇雲に欲求に沿ってムチャクチャやるような個体がときどき出てこないと、生物ってのは進化しない。変化のない状態を苦痛と感じる者がいるってのは、生物の一つの種が生き残るために、ある種のパーセンテージで出現させている、多様性の一つであるわけなんだ。
⇒そんな進化論、聞いたこともありません。あたらしいカラサワ學說でせうか。

村崎 その意味じゃものすごく動物的っていうか、この二人の関係ってもう恋愛ですらないと思うのね。恋愛って性欲や生殖衝動の口実や言い訳みたいな側面もあるけど、知性ある人類として、ある程度余裕のある現在では、それだけじゃないものがあると信じたいじゃない? 単なるエゴや性欲と恋愛との大きな違いは、自分のことよりも相手の存在や立場や幸福を優先して考えられるかどうかにかかってると思うわけ。相手のことを考えずに自分の欲望を優先させるのは愛じゃなくてただのエゴでしょ? 昔、吉田拓郎が「あの人のための自分などといわず、あの人のために去り行くことだ」って歌ってたけど、本当に人を愛するってのはそういうもので、このバカはそういう発想からは百万光年も遠い所にいたような気がするよ。女の子をダンベルで躊躇なく殴って、なおかつ別れたくないのも愛だなんて主張は、どう考えても単なる身勝手なエゴだろ?
唐沢 でも本来はDNAは利己的なもの、自分の遺伝子を残せればそれでいいっていうものなんで、自分の言いなりになる女を暴力で支配するっていうのは動物としては理にかなっていることなんだよね。

⇒村崎さんは、この行動は「動物的」であって、「知性ある人類」の行動とも思へない、と言ってゐるのに、なぜ唐沢さんのこたへが「でも本来はDNAは利己的なもの、自分の遺伝子を残せればそれでいいっていうものなんで、自分の言いなりになる女を暴力で支配するっていうのは動物としては理にかなっていることなんだよね。」になるのでせうか。村崎さんは、それでは本能につきうごかされるだけの動物とおなじで、それを知性(理性)でコントロールする人間の行動ではない、と言ってゐるのに。全然會話がかみ合ってゐません。

唐沢 いや、だから“間違えた”っていうより、これが人間の真の姿なのかもしれないって、オレなんかは思うんだよ。メスの取り合いで殺しあうってのは、生物のオスの本性に根ざした行為でしょ。そこに「そういうことをしちゃいけない」っていうルールを作って人間社会は進化を遂げてきたわけだけど、こういう事件を見ると、「人間だって所詮動物なんだから、これ以上進化しなくていいよ。野性に戻れ」って神様に言われているような気がしないでもない。
⇒どうして「人間だって所詮動物なんだから、これ以上進化しなくていいよ。野性に戻れ」ってことになるんですかね。それぢゃあまるでこの事件が素晴らしいものであったみたいぢゃありませんか。

唐沢 女の子を線路沿いに寝かせてその上を電車が通り過ぎるようにして、自分はホームの下にすぐ隠れたっていうんだよね。いやはや、この咄嗟の判断は見事。『報道ステーション』でこのニュースを流したとき、アシスタントの女性キャスターが「これで恋が芽生えるかもしれませんよね」とかロマンチックなことを言い出して、横で古舘伊知郎が唖然としていたのが可笑しかったけど(笑)。
村崎 女の子のほうは後で何べんも謝って帰って行ったそうだし、そんな余裕もねえよなあ。
唐沢 ベロベロに酔っ払って線路に落ちるような女に恋するようなシチュエーションなんてありえねえっての(笑)。

⇒そのときの『報道ステーション』はたまたま見てゐましたけれど、女性キャスターは「たすけられた女の子がたすけてくれた男の人に惚れてしまふかもしれない」といふニュアンスのことを言ったんですよ。男のはうが女の子に戀をするかも、なんて言ってゐません。言ってもゐないことにつっこまれても、女性キャスターもこまってしまふでせうに。

といふところで、一讀して目についたところだけなんでまだまだあるでせうけど、いそがしいので今回はこんなところで。


※以前の「社会派くんがゆく!」關連記事
唐沢俊一氏は大阪のことを書かないほうがいいと思う
今月の「社会派くんがゆく!」の明確なあやまり
今月の「社会派くんがゆく!」
たびたびで悪いが、「社会派くんがゆく!」につっこみを
ひさびさに「社会派くんがゆく!」に突っ込んでみる
チベット問題は相對化できない
今月も突っ込みどころ満載の「社会派くんがゆく!」
ひさしぶりに「社会派くんがゆく!」につっこんでみようか
「社会派くんがゆく!」Vol.95へのツッコミ

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