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則天文字は漢字にあらず?

朝日新聞1月24日夕刊にのってゐた「はみ出し歴史ファイル」。『徳川光圀 荷が重くて?「光国」から改名』といふ記事。筆者は以前にもネタにさせていただいたときとおなじく「歴史研究家・野呂肖生」。以下に記事を引用する。

 3代将軍・徳川家光から与えられた「光国」の名は、中国の古書「晋書」の「聖徳龍興して大国を光有す」によるが、56歳の時、自ら「国」を「圀」に変えた。「圀」は漢字ではなく、則天武后が定めた約20の則天文字の一つ。「光国」では、いささか荷が重いから、漢字より格下の則天文字に変えたのではないかと考えられている。

うーん。まあ、「晉書」云々といふのもまちがひとはいへなからうが、家光の偏諱をあたへられた、とするのがもっとも素直な解釋だと思ふ。
それよりもおどろくのは、この筆者によると則天文字は漢字ではないらしい。漢字ぢゃなければ一體なんなのでせう。則天文字といふのは、武則天が定めた新しい漢字字體なわけなのだけれど。
それに則天文字が漢字より格下といふのはどういふ意味だらう。恐れ多くも大周帝國の女帝が定めた文字ですよ。則天文字の中には「曌」といふ武則天專用の文字まであるのですよ。どうして格下などといふことがありませうか。
則天文字が「漢字」より格下だといふのなら、ぜひともその根據を敎へてほしいものです。

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コメント

文字に格下、格上、レッテル貼ることにはあまり意味が無いですが、
文字の性質という意味では、則天文字は、現代風に言うと、モダン型のようなものです。

古代の文字は象形と意味が等しいものです。現代の文字は、意味と形式が近いものです。
象形と形式は必ずしも同義で無いというところに、使い分けの理由がある。
とだけ、説明できます。chick

>だるまさん

コメントありがたうございます。
そもそも漢字といふものは「島」「嶋」「嶌」のやうに複數の字體をもつことがめづらしくないものですからね。武則天があたらしい字體をつくった、といふだけのはなしでせう。それを「漢字ではな」いとか「漢字より格下」といふのはおかしなはなしですね。
われわれ日本人もほんの六十數年まえに當用漢字體なるあたらしい字體をつくったりしましたけれど、野呂氏の論法で行くとこれも漢字ではないことになるのでせうか。もっとも當用漢字體は「いはゆる康煕字典體」より格下、といふ意見なら個人的には共感しますけれど。

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