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石原慎太郎の無責任發言

まづはこれを讀んでみてください。新銀行東京に關する、石原都知事の記者會見での發言です。
一言で言って、まるで他人事のやうな無責任かつ責任のがれの發言ですね。

(引用ここから)
 ――経営陣を任命したのは、知事はじめ都ですが。
 「これはしかし、要するに財界に諮ってですね、経団連のある重鎮から推挽(すい・ばん)を受けて、私たち、安心してこの方を引き受けたんですけどね。その人の能力を審査する、こっちはその知識も能力もありませんし。これはやっぱり日本を代表する経済界の推挽というものを私たち信用して、引き受けざるを得ないんじゃないですか」
(引用ここまで)

財界にはかってそのとほりに任命したのだから、俺には責任がない、といふことですか。そもそも財界が新銀行東京をつくってくれってたのんできたわけでもなければ、役員人事はまかせとけ、といったわけでもないでせう。銀行業界は都が銀行をつくることに反對してゐた。財界だってコワモテの東京都知事閣下からだれか推薦しろ、と言はれれば推薦せざるをえんでせう。だいたい「その知識も能力もありません」人(都)が銀行經營に乘り出さうとしたことがまちがひなのですから。

(引用ここから)
 「この銀行は旧経営陣によって、ちょっと常識から外れた運営がなされたんですね」
 「例えば、半年もつような会社だったら構わないから貸せというんだね。こういう指令を出して、貸出先の数をそろえることで何の営業の成績にもつながらないと思うんだけど。つまり、半年ぎりぎりもつような会社がお金借りたら、3カ月か4カ月延びても倒産するわけですよ。それが重なって、普通の銀行業務だったら考えられないことが行われたり、その他この他ありましてね」
(引用ここまで)

さうならざるをえない銀行をつくつたんぢゃないですか。既存の金融機關が貸してくれない會社をたすけるためにつくったんでせう。既存の金融機關が相手にしない會社ってのは、つまり經營状況のよくない、あぶない會社ですよ。はじめっから「ちょっと常識から外れた運営」をすることを目的につくった銀行と言っても過言ではない。
いや、構想の段階では「貸ししぶり」「貸しはがし」對策といふ側面があったのは承知してゐます。しかしそもそも「貸ししぶり」「貸しはがし」される會社といふのは、金融機關からみてリスクの高い會社にきまってゐます。しかも新銀行東京の設立までのあひだに既存金融機關に體力がもどってきて、從來「貸ししぶり」「貸しはがし」對象だった會社のうち、比較的マシだったところにも融資をするやうになった。さうなったら殘るのは本當にあぶないやうなところばかりにきまってゐます。
さういふところを相手にするのだから、金利も高くせざるをえません。しんぶん赤旗のサイトの記事なんでアレですが、リンク先によると利息制限法ぎりぎりだとか。すべてがそこまで高いかどうかは知りませんが、同行の貸出金利は相當高いといふウワサは結構ながれてゐました。
その結果、經營状況のよい會社はますます借りなくなる。同行は借り手をさがすのに必死だったみたいですよ。私の勤務先にも飛びこみ營業電話がかかってきましたし。
結論を言へば、銀行經營のノウハウもない素人が、特にリスクの高い層を相手にする銀行を公金をつかってつくること自身に無理があった、といふことです。どうかんがへても收益があがるわけがない。石原都知事は新銀行構想そのものがあやまりであったことをみとめて謝罪し、これ以上傷がひろがらないうちに淸算・撤退すべきだと思ひますね。

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