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2006年5月に作成された記事

太政? 太上?

今日の朝日新聞朝刊文化総合面に「不敬文学と呼ばれた昭和10年代--源氏物語 あちこち『削ル』」という記事が出ていた。
内容は、いわゆる「谷崎源氏」の「昭和10年代の最初の訳は、源氏と天皇の后の『禁断の恋』にかかわる個所を削っていたことで知られている」。それは「国語学者山田孝雄の圧力によるといわれるが、山田の蔵書から経過を語る書き込みが見つかった。」云々というもの。
詳細については省略するが、気になったのはつぎの記述。
「谷崎は(中略)山田は(中略)『穏当でない』個所をあげた、と記している。天皇の臣下の源氏と后藤壺の密通、その間の子が天皇になったこと、臣下の源氏が太政天皇に準ずる地位に登ったことの3点だった。」
そのあとの方にも御丁寧にもう一度「太政天皇」という記述が出てくる。
困ったものだ。「だいじょうてんのう」は「太上天皇」と書くのが正しい。略して「上皇」というのだから、わかりそうなものだが。
こんなこと、普通の人が知らなくても全然問題ないが、朝日新聞の文化面の記事でこれははずかしい。
執筆者は「編集委員・由里幸子」とのこと。調べてみると、学芸部出身の編集委員で、文学関連の記事を主なフィールドにしているらしい。そういう人がこんな基本事項をまちがえ、校正部もすんなり通してしまうって、いったいどうなっているのか。朝日新聞の値打ちも落ちたものだ。朝日新聞は「受験に強い」、がセールスポイントの一つだが、受験生が日本史の試験に「太政天皇」と書いたらどう責任をとるつもりだ、といやみのひとつも言いたくなるような記事だった。

場違い

Yahoo!オークションより
山下洋輔トリオ「砂山」だけ、おもいっきり場違いですね。
多分、中身をよくしらずに出品したんでしょうね。このタイトルとこのジャケットでは、すなおに童謡とおもってもしかたないんですけどね。
でも、落札者も童謡とおもって、再生してみたら、どフリージャズだったりしたら腰抜かすだろうな。

4月28日 MINGA All Stars Special at 新宿Pit Inn

19時50分ごろ着。最前列にすわる。入りは20人ほど。
20時8分ごろ開演。
今日のメンバーは早坂紗知、永田利樹、小畑和彦、新澤健一郎、大儀見元、コスマス・カピッツァ、ウィンチェスター・ニー・テテ。
小畑のギターは絃を張るさおの部分のみ+胴の形のフレームというデザイン。エレクトリック・バイオリンではときどき見かけるデザインだが、ギターでこういうデザインのを見たのははじめて。
大儀見は半袖の右腕にタトゥーが。あれ、タトゥーなんかあったっけ。
1曲目「Ghost on the Crave」。
メンバー紹介。大儀見のタトゥーがさんざんネタにされる。ドリカムツアーの合間に入れたとかで、まだすこし痛いとか。どうりで今まで見た記憶がなかったわけだ。大儀見の今度のアルバムジャケット(だったかインナーだったか)でもその写真が大きく写っているとか。
テテはまた「銭形金太郎」に出るとか。3回目、かな。筆者は一度も見ていませんが。
2曲目「イエロー・モンク」。3曲目「マンデー・ブルー・ソング」。4曲目「Cai Dentro」。一昨日と共通の曲が続く。「Cai Dentro」ではイントロ部分、トリプル・パーカッションのみのバトルあり。迫力。
21時4分~21時37分休憩。この間、某嬢(鬼怒無月さんのライブでよく一緒になる。MINGAは前から一度来たいと思っていたがなかなか機会がなく、今日はじめて来たとのこと。)に物販で売っているCDのうち、どれが今日の雰囲気に一番近いかとの質問を受ける。それは勿論「minga」だ。これには鬼怒さんも参加している。ついでにもう一枚買わせようかとたくらんで、nbagiの「エクディシス」も紹介(こちらも鬼怒さんがメンバー)。さすがに2枚はつらいらしく、おおいにまよったうえで「エクディシス」を選んだ。2枚買わせようとのたくらみは失敗。「minga」もいいので、つぎの機会に買ってくださいね。
2nd set1曲目はロシア民謡~「白夜」。
2曲目は「HESO」。これまた長時間のトリプル・パーカッション。
3曲目「Exiles」。テテはトーキング・ドラム。
ラストに「カナビスの輪」。すばらしい演奏。複雑な変拍子の曲だが、みごと。特にテテがよかった。
アンコールに「Better Git Hit in Your Soul」。これまた長時間のパーカッション三重奏。リズムに酔う。22時55分終了。
トリプル・パーカッションはやっぱりいいなあ。大儀見がラテン、コスマスがドラムス系、テテがアフリカンと太鼓の種類も演奏スタイルもちがう3人が融合すると、たいへんな快感。3人もパーカッショニストをそろえるのはなにかと大変だろうが、またやってほしい。
紗知さん、永田さんらとすこし雑談して帰宅。

4月26日 MINGA meets カルメン・マキ at CHACHA HOUSE およびこの日買った本3冊

午後、社外で会議。終了時刻は帰社するには遅いし、そのままライブに出かけるには早いという中途半端な時間。
「風雲児たち 幕末編」の9巻の発売日なので、時間つぶしをかねてB書店K店にいってみる。この本屋はビジネス街の本屋にしては品ぞろえがいいのだが、数年前に店舗面積が半減してしまったので、どうかなあ、と不安をいだきつつ、漫画コーナーでさがす。既刊は何点かあったが、9巻は見あたらず。やはり発売当日には入らないか、と思ったら、レジ前に平積みされていた。一昨年の手塚治虫文化賞特別賞受賞以来、メジャーになったものだ。かつて(幕末編になるまえ)新刊が出るたびにあちこちさがしまわったのがうそのよう。あのころはamazonもなかったしで大変だったんだから。
このほかに吉田孝「歴史の中の天皇」(岩波新書)、小田部雄次「華族」(中公新書)を買う。歴史関連ばかりだ。いかにも粗忽亭らしい。
「風雲児たち」はますます佳境に入り、大変おもしろい。ただ、海防掛の大久保一翁について、徒頭という低い身分から抜擢された、というふうに書いてあるのは疑問。徒頭は役高千石の布衣役であり、決して低い身分、役職ではない。徒は御家人役であり、下級武士と言ってさしつかえないが、徒頭は旗本、それも両番筋の者がつく役職で、むしろ出世コースというべき役職だ。徒から昇進する徒組頭と混同しているのではないか。
あと、下曽根金三郎を古式砲術家、というのもいかがか。江川太郎左衛門にはおよばずとも、かりにも高島秋帆門下であり、免許皆伝を受けている以上、洋式砲術家というべきであろう。ちなみに下曽根金三郎も尚歯会のメンバーだったらしい。
「歴史の中の天皇」は、太古から現代まで、天皇の存在、位置づけがどのように変化したのかが整理できて参考になる。著者の専門(古代史)以外の部分もひとりで書いたものだが、専門書ではない一般教養書なので、不足はあまり感じない。
「華族」は華族制度の概説や、草創期の解説部分などは浅見雅男の「華族誕生」のひきうつしに近いような感じも受けた(勿論参考文献にはのっている)が、巻末の全受爵者の一覧などは圧巻。そしてそれ以上にいわゆる朝鮮貴族にもふれているのは類書にあまりみられないものであり、おもしろい。
ただし、公家の家格の解説などは、まちがいとまではいえないものの、意をつくしていない感がある。あの書き方では羽林家や名家はどの家も権大納言まで昇進できるように読めてしまう。極官がもっと低い家もあるのだ。それにおなじ表の中に「大納言」と「権大納言」が同居しているのもいただけない。江戸時代には権のつかない大納言は存在しない(つまり権大納言=大納言といってさしつかえない)のだから、表記を統一しないと混乱する。
(以上、本の内容については、当然ながら後日読んだものである)

本を買い、夕食をとったのち、吉祥寺へ。CHACHA HOUSEはSOMETIMEの姉妹店で、もともとは西洋乞食という名前のレストランだったものが3月からライブハウスになったらしい。駅からすこし離れており、19時45分開演予定のところ、19時37分ごろとぎりぎりの到着になってしまった。しゃれた雰囲気の、結構大きい店。
席は店員が案内する方式で、はじめ2階(正確には地下1階)に連れて行かれたが、タバコについて聞かれ、吸わないと答えると下の階(1階、正確には地下2階)に禁煙席がある、というのでそちらにしようかと思ったが、2階にSさんがいたので、そのとなりに座ることにした。
19時50分、MINGAが登場。今日のメンバーは早坂紗知、永田利樹、新沢健一郎、コスマス・カピッツァ。「ベンゴ」をやって、メンバー紹介。「今日は自分の中ではジプシーナイト。」と早坂。つづいて「イエロー・モンク」。
ここからカルメン・マキが加わって、「トリックスター」、「マンデー・ブルー・ソング」。あと1曲(曲名?)。ここまでが1st set。20時35分ごろ。
1st setはあまり客が入っていなかったのだが、休憩中に結構入ってくる。レストランだったころのなごりで、開演時間にかかわらず来店する客が多いのだろうか。2nd set開始時にはそこそこの入りになっていた。
2nd setは21時45分から。全員で1曲(曲名?)。つづいてMINGAのみで「Ghost on the Crave」、「Lucifer's Bebop」と永田の曲を2曲。
マキがくわわって、「The Water is Wide」、曲名?の2曲。マキ退場して、ラストの「キンバラ」。コーラスの部分でマキ再登場してくわわる。22時37分。
アンコールはMINGAで「Cai Dentro」と「Peace Warriors」。マキもくわわって「Summer Time」で終了。22時57分。
マキさんは何度かMINGAを聴きにきているそうで、そのためか初共演とは思えない息の合い方。決して歌手と伴奏ではなく、全体でひとつの世界を作っている。MINGAのファンにもマキさんのファンにもエキサイティングな内容だったと思う。今後もときどき一緒にやる予定とのことで、楽しみ。
紗知さんらに挨拶して帰宅。

「失踪日記」、第10回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞!

連休中の怠惰と連休明けの多忙とで当日乗の更新がとどこおっている(書かなければいけないことがたまっている)が、とりあえずおおいそぎで。

今日の朝刊で第10回手塚治虫文化賞の発表。さきほど見たら、asahi.comにはまだ掲載されていませんが、私が1年前に予想したとおり、「失踪日記」がマンガ大賞。心よりお祝い申し上げます。
四半世紀来のファンとして、そして、この世で十指にはいる、とまではいわないが、手足あわせて二十指にははいるかもしれないファンとして、こんなにうれしいことはありません。
選考委員評は「異常体験を客観視しつつユーモラスに描いた。」(呉智英氏)、「実体験が作家の内部で濾過され、独自の表現へと昇華して生まれた。」(村上知彦氏)と、例のコミ通の石舘通信氏と当然ながら正反対の評価。
また、「吾妻さんを知らない、若い人が読んで20万部を超えた。懐古的な作家ではない」(印口崇氏)。これも石舘氏があくまで「この作品を読む前から漫画家・吾妻ひでおさんをよく知っていて好意的な印象をを持っている」人が「『あの吾妻 ひでおさんが、実体験を自分を主人公にして書いた事に意味がある!』という感覚」で読んでいる、あるいは「吾妻さんの笑いがツボな人」「そしてもともと吾妻 ひでおさんにくわしい、もしくは好意的な印象を持っている人には楽しめる作品なのだなぁ」と主張するのと正反対の評価です。
いずれにしろ、石舘氏の主張するように、コミカルなタッチを排除してかかれていたのなら、「失踪日記」がこんなに注目され、評価されることはなかったはずです。
くりかえしになりますが、本当におめでとうございます。
(なぜかYOMIURI ONLINEにはのっているので、そちらをリンクしておきます)

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