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11月17日 ドム・フェスティバル・イン・ジャパン初日 at Buddy

去年、急逝してしまったロシアの音楽評論家・プロデューサー、ニコライ・ドミートリエフ(※1)をしのんでのフェスティバル。
19時20分ごろ着くと、もう結構な入り。最終的には立ち見もすこし出るくらいの盛況。梅津和時、副島輝人、宝示戸亮二の三氏が一年がかりで企画して、日韓露のミュージシャンらが多数出演するのだから、そうでなければこまるのだが。
Buddyに入ると梅津さん、副島さん、鬼怒無月さん、多田洋子さん、久原大河画伯らがカウンターのあたりにかたまっていた。大河画伯としばらく話す。宮武外骨のことなど。
なぜ宮武外骨の話かというと、前々項で「過激ニシテ愛嬌アリ」(※2)という表現を使ったら、大河画伯から、もしかして外骨ファンですか、とつっこまれてしまったため。
粗忽亭は「宮武外骨此中にあり」(※3)を全巻そろえてしまった(※4)ほどの外骨ファンなのだが、大河画伯も古本で見つけたら買いたい、というから、相当な外骨ファンだ。大河画伯が外骨ファンとは、失礼ながら少しく意外な気もしたが、よく考えたら、たとえば滑稽新聞にのっていたカットや漫画と、大河画伯のチラシ絵の諧謔には共通性が多々あるようにも思える。
なお、前々項のそれは勿論外骨が根底にあるのだけれど、北村大沢楽隊「疾風怒濤!!!!」のコピーが「コノオトコタチ、過激ニシテ愛嬌アリ。」だったために、最近、意識のはしにのぼっていたため、でもある。
さて、本題のフェス。
19時40分、副島氏が登場して趣旨などの前説。
19時45分、ウラジーミル・ヴォルコフ+梅津。インプロを1曲。
20時3分、大友良英ソロ。最初にニコライとのかかわりなどをのべたあと、「ロシアのドムフェスでもやった曲です。」と言ってオーネット・コールマンの「Lonely Woman」。例によってバリバリのノイズギターで、どこがLonelyでどこがWomanかさっぱりわからないような演奏。インプロだといってもだれもうたがわないんじゃないかと思う。それでもちゃんと「Lonely Woman」だといういさぎよさ。Avexに爪の垢でも煎じてのませてやりたい。
20時18分、佐藤允彦+朴在千。インプロ1曲。
20時36分からしばらく休憩。この間に、ロシア直輸入の、DOM関係のポスターの直売も。
21時から後半。DOMスタッフのナジェージダ・ブクラゼの挨拶。
21時3分、梅津+鬼怒+早川岳晴。KIKI BANDのドラムぬき編成だが、鬼怒はアコギ。曲は「ダウザー」と「ムーン・ストラック」。「ダウザー」は来月発売の新譜のタイトルにもなるそうだ。
梅津は「ダウザー」ではバスクラを演奏。バスクラ+アコギ+エレベのおとなしめ、というか静かな演奏。KIKI BANDとはおもむきが大いにちがう。
「ムーン・ストラック」では鬼怒のアコギが絶妙。いつもながら轟音のエレギ(今日はエレギはなしだが)も繊細なアコギも自由自在。エレキをやらせてもアコースティックをやらせても絶品!という人はほかにはそうそういないだろう。
21時30分、佐藤+ヴォルコフ+梅津。やはりインプロ。13分ほど。3人とも気合のプレイ。
チラシなどでは、今日はこのほかに木村伸吾(朗読)となっていたが、実際には木村氏が主催・作・演出をしているストアハウスカンパニーの前衛演劇(フィジカルシアター)。6人の役者が半裸に、銀行強盗よろしくストッキングを頭からかぶり、そのストッキングをたがいに結びあわせたすがたで登場。ピアノ伴奏にあわせてくっついたり離れたりして、ストッキングをはずし、さらに動きまわるというもの。パフォーマンスでも暗黒舞踏でもなく、前衛演劇だそうだが、残念ながら粗忽亭には理解不能なもの。副島氏もニコライもお気に入りだそうだが。今日やっているような音楽もきわめて前衛的で、一般的には理解不能なものだろうから、場違いなわけではない(と思う)。単に粗忽亭が前衛演劇に興味がないだけの話だ(と思う)。22時18分まで。
その後、5分ほど明日の案内などがあって終了。
梅津さん、多田さんらに挨拶して、すこし雑談して帰る。


※1 Nikorai A. Dmitriev。夫人はリュドミーラ・ドミートリエヴァLyudmila Dmitrievaというそうだ。粗忽亭はロシア語はまったくわからないのだが、ロシアではおなじ姓でも男性形と女性形があるのだろうか。
※2 外骨の編集した雑誌の中でも最高傑作というべき「滑稽新聞」のコピーの一つ。外骨自身および「滑稽新聞」の特長を見事に言いあらわした名コピーである。外骨の甥である吉野孝雄氏が書いた外骨と「滑稽新聞」の評伝のタイトル(正確には『過激にして愛嬌あり―宮武外骨と「滑稽新聞」 』)でもある。
※3 外骨が刊行した主要雑誌を完全復刻してしまったというムボーきわまるモノ。外骨ファンには有名な滑稽新聞新年特別附録「紙屑買いの大馬鹿野郎」までしっかり復刻していて、感涙もの。全26巻で214,565円(税抜き)もする。くわしくはリンク先参照。
※4 新聞広告で(だったと思う)この第一回配本の1~3巻が出たのを知ったとき、当時住んでいた広島最大の書店である紀伊国屋書店広島店に探しに行ったら、返本されんとして台車のうえにのせられていたのを見つけて買ったことをおぼえている。ということは、ほかに予約註文して買った人がいるにしても、広島中でこれを買ったようなムボーな人は数人しかいない、ということだと思う。十数年も前のことなので記憶がさだかではないが、粗忽亭も第二回配本以降は多分予約註文したのだと思う。ちなみに買ったには買ったけど、ほとんど読めていない。数多い「老後の楽しみ」の一つとなっている。

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